石行寺【ペット供養塔】石看板
私の菩提寺 石行寺様のご住職様より、昨年の秋口からのご依頼で、構想や打ち合わせを経て、この度無事に建立させていただきましたのでご報告させていただきます。
石材は、岡山県岡山市の【犬島】から採掘されている【犬島ミカゲ】を使用させていただききました。(2024年2月15日の当社のブログも参照下さい)
ご住職様にこの石材の魅力を伝えたところ、快く承諾していただきました。
実はこの石、大阪城の桜門桝形の【蛸石・タコ石】と同じ石です。
業者様とメールにてのやり取りを経て、船で瀬戸内海を渡り、陸路を経て
無事に山形に着きました
採掘場の地表面の石は、鉄分の含有量が特に多い為に赤みが多くなっております。固まる際に地球の圧力や温度など様々な要因が関係してこのような石が出来上がって来ます。
何千年何万年何億年と時を経てこの石肌に出逢えております。
指定の寸法でカットした後に機械切りの切削面を消すために手加工をしております。
地元で、ミカゲ石を加工する機会がなかなか無いので貴重な体験です。加工の打感は当たり前ですが固いです。
【ペット供養】の字はご住職様の直筆の字を縮尺をさせていただき、バランスを見ながら転写させて、サンドブラストにて字彫りをしました。彫り上りは白っぽくなるので、黒色で着色をさせていただきました。
看板石が大きくて厚い為にエンジンカッターなどを使い既存の玉石をカットしている状況です。(上の石が落ちてこないか実はヒヤヒヤでした)
カットが終わりまして、はめ込みの作業です。この状況でも重さは150㎏あり人力では困難でしたので重機により無理くり入れ込んで行きます。背面にステンレス棒や上部の石が有り、なかなか入りずらかったでしたが無事に収まりました。
石の模様(流れ)は、中央左下から右上にかけてのレイアウトで【虹】をイメージしました。また、表面の石肌と、斜めの角度は採掘場からのそのままの形です。
字の配置や大きさは、石の模様が見えるように右下下部にレイアウトして
左上のお地蔵様は、石をくり抜いて貫通して、雨が当たらないように加工しました。宮城県川崎町の【石神彫刻工房】様の
(石んこ地蔵様)を安置させていただきました。
玉石積みの枠内に看板石を入れるのでは無く、意図的に看板石を出しました。
それにより、印象的な石看板になったと思っております。
完成までに、採掘場の石工さん、仲間石工さんの助言や加工依頼、ご住職様との打ち合わせ
など様々な方々の想いが込められているのだなぁと改めて思い出しております。
足元ご注意の上、ぜひご参拝いただき、この石看板を見ていただければ幸いです。
また、石行寺様のHPもリンクさせて頂きましたのでそちらもご覧ください。
0コメント